追悼・小原乃梨子さん

声優・小原乃梨子さんの訃報が届きました。
小原さんといえば何といっても「ドラえもん」で野比のび太の声を26年間担当されていた方。
現のび太役の大原めぐみさんに交代して来年で早20年ですが、自分の幼少時代から大人になるまでのび太役を演じ続けたのは小原さんなので、やはり自分にとってドラえもんの声優陣=大山のぶ代さんを始めとするオリジナルメンバーというのは今後も覆ることはないでしょう。
(現役声優陣を否定しているワケでは決してありません)

「ドラえもん」以外にも小原さんは多くの有名キャラクターを担当していますが、自分にとって印象深いキャラクターを知った順番に挙げていきたいと思います。

コナン(未来少年コナン)
宮崎駿さん初期の名作です。コナンは活発なキャラで、のび太と正反対のタイプですが、まっすぐなところは似ているかも知れないキャラですね。
コナン、青木和也さんが演じたジムシー、故・永井一郎さんのダイス船長が大好きでした。

おユキ(うる星やつら)
高橋留美子先生の代表作。最近リメイクされましたが旧作の方です。
小原さんのおっとりキャラは珍しいので印象に残っています。

メガネ(国松様のお通りだい)
ちばてつや先生原作の「ハリスの旋風」のリメイク版です。
「ハリスの旋風」「国松様」共々、大山のぶ代主演、小原乃梨子助演という「ドラえもん」と同じ配役です。どちらもドラえもん以前の作品なので、この2人のイメージでドラえもんがキャスティングされた説もあります。

マチヤ(立体アニメーション 家なき子)
児童文学の名作を原作に忠実にアニメ化した出﨑統監督の超名作です。
主役のレミ役は「忍者ハットリくん」の三葉ケン一で知られる故・菅谷政子さん。
小原さん演じるマチヤは物語中盤から登場する、ホームレスでガラの悪い少年。小原さんの演技のおかげかとにかく存在感がある役でした。
自分は10代の時にBSで再放送を観て感銘を受けたんですが、今年全話観直しまして再び大感動した作品です。
そしてやはり小原さんの存在感と「この声が好き!」という想いを新たにしたものです。

クローディア(超時空要塞マクロス)
「マクロス」シリーズは自分が近年アニメ熱を再燃させた作品ですが、これはその1作目。
小原さんは物語序盤に戦死するロイ・フォッカーの恋人、クローディアとナレーションを担当。フォッカー役の神谷明さんとの“パインサラダ”の名シーンは、マクロスファンの語り草となっています。小原さんは恋人を亡くした後も気丈に振舞う大人の女性を演じています。演じる役の幅に改めて驚嘆しました。

最後に「タイムボカンシリーズ」を挙げさせて頂きたいと思います。
「タイムボカン」ではマージョ、「ヤッターマン」ではドロンジョと続き、「怪盗きらめきマン」のルージュを経て
リメイク版「ヤッターマン」で再びドロンジョ役を演じました。「タイムボカン」シリーズはのび太と並ぶ代表作でしょう。実写版「ヤッターマン」にもチョイ役でたてかべ和也氏と笹川ひろし監督と出演されています。
この間三悪の声優は、小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也の3名が演じ続けました。もうこの3名ともが鬼籍に入られたことになります。

「ボカン」に関しては、自分がシリーズの音楽全般を手掛けた山本正之ファンなので特に楽曲方面に思い入れがあったのですが、昨年シリーズ6作目の「逆転イッパツマン」を全話観る機会を得ました。偉大なるマンネリに主人公やヒロインのシリアスシーン等も盛り込まれ非常に楽しめました。
また、小原さんは山本正之先生のライブにもゲスト出演されていたので
何度もお目に掛かったことがある数少ない声優さんです。
(初めてご本人を見たのは藤子・F・不二雄先生の告別式会場でしたが…)

奇しくもアニメを観なくなった近年になり「マクロス」「家なき子」「イッパツマン」と小原さんの出演作に触れ思いを馳せる機会も多かったのと、訃報を知る直前にもカーステで「ドロンボーのシラーケッ」を聴いていたのでとにかく衝撃が大きかったです。

想いのままに書いたので取り留めのない文章になってしまいましたが、小原さんの偉大な功績に感謝すると共にご冥福をお祈りします。

この記事へのコメント